上記学会2日目です。土曜日の今日は、主に臨床系のプログラムです。
8:30からの一般講演では、演題0-28「歯周炎と全身疾患に共通するリスク遺伝子の解析」を拝聴しました。
この研究は私の所属する、愛知学院大歯周病学講座も参加している、他施設研究です。
糖尿病と関節リウマチとに共通する遺伝子解析を実施した、興味深いスタディでした。
9時からは、学会指導医としての必須受講である、倫理委員会企画公演を聴講しました。
「未承認・適応外・高難度新規医療をめぐる倫理とは」
宮崎大学大学院医学獣医学総合研究科 教授 板井 孝壱郎 先生のご講演でした。
社会的にもデリケートな、「医療現場での倫理」に対して、ユーモアを交えたわかりやすいレクチャーでした。
「患者さんへの「同情」と「共感」は違う!」「倫理的理解力が大切」
等のコメントは、私自身が日頃から痛感していた点でしたので、大変共感しました。
ご講演後先生とは名刺交換し、
「上記「倫理的理解力」を研修医やコメディカルに身に着けさせるには、
宮崎大学ではどのようなカリキュラムで対応していますか?」と質問しました。
「医学部学生には、簡単に答えの出せない問題について、
グループワークによる討論を繰り返しさせています。」とのご返答をいただきました。
このことは、歯科衛生士教育セッションでも述べられていた、
「考える歯科衛生士」というキーワードにもつながると思いました。
指導医としての日常の疑問を解消できた、貴重な講演でした。
板井先生、有意義な示唆を与えていただき、ありがとうございました。
日本歯周病学会 指導医 青山行彦