上記学会において、「職域における口腔保健活動(第2報)~15年間の活動報告と考察~」の演題で発表してまいりました。
第1報は9年前に名古屋市立大学医学部での学会で報告いたしましたが、今回は地元の浜松医科大学での開催でした。浜松医大は平成5年に口腔外科学会の地方会でインプラントの演題を発表した以来なので、大変懐かしい感じがしました。
発表内容は15年間の当院での産業歯科保健活動の実態報告とその考察を行いました。
事後抄録には、「活動結果からは、口腔保健を他のTHP活動と連携した形で実施する必要性が示唆された。近年、歯周病がインスリン抵抗性を介して、糖尿病や虚血性心疾患のリスクファクターとなるエビデンスが多数報告されている。メタボリックシンドローム対策としても、口腔保健の意義が高いと考える。」と、書かせていただきました。
当院は今後も「シームレスな地域医療連携」を目指し、口腔保健を通じて産業衛生の分野にも微力ながら寄与したいと思います。
産業歯科医・労働衛生コンサルタント 青山行彦