平成29年10月19日、遠州病院の糖尿病教室に参加しました。
この教室では、糖尿病患者さんに病気の理解と、その後の健康管理が適切に実施できることをサポートしていくことを目的としています。
歯科のカリキュラムは当院の青山先生が担当しています。
歯周病は糖尿病の第6の合併症と言われるほど関係が深いからです。
深い歯周ポケットが形成されるとそこに歯周病の原因となる菌が繁殖しやすい状態になり、その結果TNF-αなどのサイトカインが多量に生産されます。
このサイトカインがインスリン抵抗性(インスリン感受性の低下)を介して、糖尿病を悪化させてしまいます。
歯周治療を行うことで、TNF-αの濃度が減少しインスリン抵抗性が改善することが示されています。
また、糖尿病では食事療法も重要な役割を果たします。
適切な食事を摂取するためにはご自身の歯の状態を良好に保ち、
よく噛め、よく食べれる口腔の状態を作っていくことが重要です。
自身の口腔管理が全身の管理にも重要な役割を果たしてるということを、
一般的な概念として発信していくことの大切さを感じました。
今回、この様な機会を頂き、ありがとうございました。
歯科医師・宮本祥子