上記研究会に参加してきました。
今回のトピックは、愛知医科大学救命救急科教授の中川 隆先生による、
特別講演「速報 心肺蘇生法ガイドライン2010版 改定の経緯と内容」でした。
以前このブログに書きましたが、私は9月にガイドライン2005のBLS研修を受講いたしました。ガイドライン2010での変更点については、速やかに情報が欲しかったので、本講演は大変興味がありました。
講演内容は、今回の改訂のいきさつや、日本の救急医療の現状など興味深いものでした。
ガイドライン2010では大きな変更は無いものの、胸骨圧迫についてはその重要性が強調され、圧迫深さは5センチとなり、ガイドライン2005より深くなったこと。
そして、バイタルサインの観察に時間を取られすぎないことの必要性を述べられました。「何も、しないよりは、何かをする」こととして、循環改善のためにはC-A-Bの順番であっても良いとのコメントを述べられました。
このブログのみを読むと誤解されるといけませんが、気道確保を軽視しているのでなく、循環改善のための胸骨圧迫の重要性とそのためのタイムマネジメントの大切さを強調されたと理解してください。
当院では翌日朝のミーティングで上記に内容について、スタッフに周知いたしました。
中川先生、貴重なご講演をありがとうございました。
院長・医療安全推進者 青山行彦