健康・栄養メモ N0.3 ~糖尿病について①~ 

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健康・栄養メモ

健康・栄養メモ N0.3 ~糖尿病について①~
糖尿病について
糖尿病とは血糖を下げるホルモンであるインスリンの量的不足や作用不足によって高血糖が継続してしまう病気で、いくつかの分類に分けられます。
糖尿病の分類
1.1型糖尿病
 主に自己免疫疾患を基礎に膵臓のβ細胞というインスリンを作る細胞が破壊され、からだの中のインスリンの量が絶対的に不足して起こります。
小児~青年に発症することが多く、インスリン療法が必須となります。
2.2型糖尿病
 インスリンの分泌量が低下して起こるものと、血中にインスリンが存在していても、肝臓や筋肉などの細胞でうまく作用されないために、ブドウ糖がうまく取り入れられなくなって起こるものがあります。食事や肥満などの生活習慣が関係している場合が多く現在、糖尿病の95%以上はこのタイプです。
3.その他の糖尿病
 遺伝子の異常や肝臓や膵臓の病気、感染症、免疫の異常などのほかの病気が原因となって、糖尿病が引き起こされるものです。薬剤が原因となる場合もあります。
4.妊娠糖尿病
 妊娠中に発症、あるいは初めて発見された糖尿病をいいます。
 
糖尿病で怖いのは合併症
糖尿病は一度なってしまうと完治することができない病気ですが、食事療法や運動療法、薬物療法などでコントロールすることができます。良好にコントロールすることができれば、健康な人と変わらない生活が可能です。
しかし、初期のうちは自覚症状が乏しく、治療が適正に行われず、知らず知らずのうちに病気が進行することがあります。糖尿病は進行すると様々な合併症を引き起こします。
糖尿病の3大合併症
1.糖尿病網膜症
 慢性的な高血糖により、網膜の毛細血管が障害され、新しく血管を作りだすことで出血や網膜剥離が起きます。
 これにより視力が低下し、進行すると失明することもあります。
2.糖尿病腎症
 腎臓の糸球体の毛細血管が障害され、腎機能が低下します。進行すると腎臓の機能が失われ、尿を作り出す ことができず、血中の老廃物を体外に排出できなくなります。腎臓の機能が失われると、人工透析で尿を作り出さなければなりません。
3.糖尿病神経障害
 末梢神経の障害は手足のしびれ、けがややけどの痛みに対する感覚が低下します。感覚の低下は下肢の潰瘍形成や壊疽の一因にもなります。
その他、下痢や便秘等の消化器症状や排尿障害など、自律神経の関連する
  様々な臓器に症状が現れます。
糖尿病を良好にコントロールし、合併症を防止しましょう。
より一部引用、改変
次回は糖尿病の食事療法について詳しく説明します。
 
管理栄養士 陣内由美子