健康・栄養メモ No.8 ~エクササイズガイド2006ついて~ 

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健康・栄養メモ

健康・栄養メモ No.8 ~エクササイズガイド2006ついて~
生活習慣病の予防や治療には食事療法と運動療法の両方が大切です。
食事療法についてはそれぞれの回で説明してきました。
今回は運動療法についてエクササイズガイド2006を紹介したいと思います。
 
健康づくりのための運動指針2006(エクササイズガイド2006)をご存じでしょうか。
これは厚生労働省によって生活習慣病を予防するための身体活動量・運動量及び体力の基準を示したものです。
この運動基準に基づき、安全で有効な運動を広く国民に普及することを目的とし、現在の身体活動量や体力の評価と、それを踏まえた目標設定の方法、個人の身体特性及び状況に応じた運動内容の選択、それらを達成するための方法を具体的に示しています。
また、継続して運動を実施することが重要としており、無理をせずに日常生活の中での活動量を増やすことから始めていくことを推奨しています。
 
身体活動・運動の定義
この運動指針においては、身体活動、運動、生活活動を以下のとおりに定義しています。
①「身体活動」:安静にしている状態より多くのエネルギーを消費する全ての動きのこと
②「運動」:身体活動のうち、体力の維持・向上を目的として計画的・意図的に実施するもの
③「生活活動」:身体活動のうち、運動以外のものをいい、職業活動上のものも含む
 
身体活動の強さと量を示す単位
①「メッツ」(強さの単位)
 身体活動の強さを、安静時の何倍に相当するかで表す単位で、座って安静にしている状態が1メッツ、普通歩行が3メッツに相当します。
②「エクササイズ」(=メッツ×時)(量の単位)
 身体活動の量を表す単位で、身体活動の強度(メッツ)に身体活動の実施時間(時)をかけたものです
 
身体活動量の目標
健康づくりのための身体活動量として、週に23エクササイズ以上の活発な身体活動(運動・生活活動)を行い、そのうち4エクササイズ以上の活発な運動を行うことを目標としています。
なお、この目標に含まれる活発な身体活動とは、3メッツ以上の身体活動です。
 
内臓脂肪減少のために必要な運動量
健康づくりの為の身体活動量として、週4エクササイズの運動を目標としていますが、内臓脂肪を確実に減少させるためには、週に10エクササイズ程度かそれ以上の運動量が必要と考えられています。
 
健康づくりのための体力
体力とは、身体活動を行う能力に関連する複数の要素から構成され、その要素には持久力、筋力、バランス能力、柔軟性などがあります。その中でも、生活習慣病との関係が明らかである「持久力」と「筋力」についてとりあげています。
 
※健康づくりのための運動指針2006より一部抜粋、改変
エクササイズガイド2006の実際の活用については
厚生労働省HP(http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/undou.html)を参照してください。
 
エクササイズガイド2006は運動療法の基準がわかりやすく、具体的に示されています。
これを活用し運動を習慣にして生活習慣病の予防に役立てましょう。
 
管理栄養士 陣内由美子