健康・栄養メモ No.1 ~脂質異常症について①~ 

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健康・栄養メモ

健康・栄養メモ No.1 ~脂質異常症について①~
管理栄養士の陣内です。

この度、当院の院長のご好意で、このぺージ上で栄養情報を提供する機会を頂きました。
シリーズで掲載しますので、興味をもってお読みいただければ幸いです。
 
歯科治療を行った患者さんは、今まで食べられなかった物が食べられるという喜びを感じ、食事に対する楽しみも増していることと思います。
しっかり噛む事ができ、食事を味わえるということは大変喜ばしいことです。
しかし、ここで注意していただきたいのは、『噛めるようになった事による食生活の乱れ』です。
食生活の乱れから生活習慣病等の持病が悪化し、健康を害してしまうのではせっかくの治療も本末転倒ではないでしょうか。
 
当院での治療が患者さんの健康増進につながるよう、ここでは、生活習慣病や栄養、運動に関した様々な情報を発信していきたいと思います。
 
今回は生活習慣病の一つである脂質異常症についてお話します。
以前は『高脂血症』と呼ばれていましたが、病気の考え方から『脂質異常症』と呼ばれるようになりました。
 
脂質異常症とは・・・
脂質異常症とは血液中の脂質の量が適正でない状態をいいます。
脂質異常症に関係する血液中の脂質はコレステロールと中性脂肪です。
コレステロールはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の2種類があります。
LDLコレステロールは多すぎると血管の動脈硬化を進め、HDLコレステロールは少ないことで動脈硬化のリスクとなります。
中性脂肪は皮下や内臓周辺に蓄えられ、エネルギー源となりますが、過剰に蓄えられた脂肪は肥満や動脈硬化を進行させる原因となります。
 
脂質異常症は
1.コレステロールだけが多いタイプ
2.中性脂肪だけが多いタイプ
3.コレステロールと中性脂肪の両方が多いタイプ
があり、タイプによって食事療法の注意点も少し違います。
 
食事療法の注意点は
1.適正なエネルギー量を摂る
2.バランスの良い食事をする
3.摂取する脂肪酸の種類に注意する
4.コレステロールを多く含む食品の摂りすぎに注意する
5.砂糖や果物、アルコール類の摂りすぎに注意する
1~3はどのタイプにも共通する注意点ですが、4はコレステロールが高い人、5は中性脂肪が高い人の注意点です。
※厚生労働省 脂質異常症HP(http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kousi/index.html
より一部引用、改変
 
次回は食事療法について詳しく説明していきたいと思います。
管理栄養士 陣内由美子