健康・栄養メモ No.4 ~糖尿病について②~ 

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健康・栄養メモ

健康・栄養メモ No.4 ~糖尿病について②~
今回は糖尿病の食事療法について説明します。
 
糖尿病食事療法の原則
1.適正なエネルギー量を摂取する
2.栄養バランスが良い食事をする
これらは脂質異常症の食事療法の注意点と同様です。
必要なエネルギー量をバランスよく摂取することが大原則です。
そして、合併症の発症、進行を予防する為に以下の注意が必要です。
合併症予防のために
・肥満の是正
 肥満のコントロールの指標としてBMI(体格指数)を参考にしましょう。
 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
 例)身長175cm、体重70kgの人はBMI=70(kg)÷1.75(m)÷1.75(m)=22.9
  日本肥満学会の示すBMIの判定基準
  BMI=22・・・・・・・・・・・標準
  BMI<18.5・・・・・・・・・やせ
  18.5≦BMI<25.0・・・普通
  BMI≧25.0・・・・・・・・・肥満
 
・高血圧の予防(食塩摂取量を控える)
 高血圧があると、腎症や網膜症等の合併症や動脈硬化が進行しやすくなります。
 高血圧の予防や治療には食塩の摂取量が大きく関係します。
 1日の食塩摂取量は6g以下に抑えましょう。
 
・脂質異常症の予防(コレステロールや飽和脂肪酸を多く含む食品を控えめにする)
 脂質異常症があると、動脈硬化を進行させます。
 脂質異常症の回でも説明しましたが、予防、悪化防止のために コレステロールの
 摂りすぎや、コレステロールを増やす飽和脂肪酸の摂取を控えましょう。
 
・食物繊維を積極的に摂取する
 食物繊維は食後の血糖上昇を抑える効果があります。
 また、腸内でコレステロールの吸収を妨げたり、体外に排出する働きがある為、
 糖尿病と脂質異常症の両方に有効です。
 1日に20~25gを目安に積極的に摂取しましょう。
※糖尿病食事療法のための食品交換表より一部引用、改変
 
食事の摂り方の工夫
・規則正しく決まった時間に摂取し、間食は控えましょう
 食後に上がった血糖値は次の食事までに下げておく必要があります。
 食事時間が不規則であったり、間食をすることで、血糖値のコントロールが乱れる
 原因になる為注意が必要です。
 
・良く噛んで食べましょう
 ゆっくり良く噛んで食べることで、満腹感が得られ、食べ過ぎを防止することができます。
 
食事療法は糖尿病治療の基本であり、日々の習慣として継続していくことが大切です。
 
管理栄養士 陣内由美子